この間ツイッター見てたらトレンドに『不滅のあなたへ』って出てきてアニメ化を知りました。
Eテレで放送されるらしくて、なんかいいなあと。違和感がないというか、「それっぽい」というか。Eテレといえば私の中で印象に残ってる作品が『獣の奏者エリン』なんですよね。
『獣の奏者エリン』は小説が原作なんですが、人と獣、勢力争いなど複雑なストーリーで毎話ドキドキしながら見られる大好きなアニメでした。確か中学生の頃に見たと思うんですけど、結構衝撃を受けたアニメだったということもあって、Eテレとセットでずっと覚えてたんですよね。
今回『不滅のあなたへ』がEテレで放送されるってなって、ちょっと嬉しかったこともあって久しぶりに読みたくなりました。
そしてさっき最新巻まで読み終わりましたが…やっぱり良い作品です。とても好きな世界観。
「不滅のあなたへ」あらすじ
観察者によってひとつの「球」が地上に落とされたところから物語は始まります。
その「球」はどんなものにでも姿を変えることができて、石や魚、狼だけではなくヒトにも変化できますが、元が「球」なので死ぬことはありません。
途方も無い年月を経てヒトに変化した「球」は、大人になりたかったのにオニグマへの生贄に選ばれてしまった少女「マーチ」との出会いをきっかけに「フシ」として成長していきます。
「不滅のあなたへ」の見どころ
理想と現実
フシは永遠に生き続けるのでその時その時で色んな人と出会います。
ただその誰もがなりたい自分になれないまま死んでいってしまうんですね。フシは怪我をしても治るけど、人間はそうはいかなくて。
一度希望を見せておいて、このままうまくいけば…と思ったら希望を潰されるっていう。割と救いのない作品ではあるんですけど、フシが出会う人たちは皆魅力的なので、別れの時が来るたびにそれぞれのキャラクターに感情移入してしまって涙がボロボロ出てきます。
「フシ」の能力
無機質なモノだけではなく動物や人にも変化できるフシですが、それには条件があります。
中身のない「器」の状態であること。だから生きている動物や人には感情や意思があるので変化できません。
この設定が後々読者にダメージを与えてくるんですよ…中身のない状態っていうことは、その人が死んでしまったということで。
元気に生きてくれてると思った人が実は命を奪われてしまっていて、フシが変化した時に自分の姿を見てその人が死んでしまったことに気付くっていう。
つらいです、とても。
敵との戦い
フシの能力である「変化する力」を吸い取ることで、フシを無力化して球に戻そうとする「ノッカー」という敵が要所要所で出てきます。
この敵はフシから奪った人格(動物)の能力をコピーしたり、地中から出てきて人間に寄生して戦うのでとても厄介。
フシはノッカーに奪われた人格たちを取り戻して、全てのノッカーを倒すために戦い続けます。
フシが戦うときは今まで出会った人や動物に変化するんですが、霊が見えたり火を吹いたりそれぞれの個性を活かした戦い方をするのが皆で戦ってる感じでとても良いんですよね。
表紙
それぞれの表紙がその時登場しているキャラクターのなりたい姿を描いているそうです。
1巻なら外の世界に行きたかった少年、2巻なら大人になりたかったマーチのように、その巻を読み終わった後に表紙を改めて見ると尚のこと不滅のあなたへの世界観に浸れる仕組みになってます。
「不滅のあなたへ」まとめ
2021年3月時点では14巻まで出ています。第1部が終わり、今は第2部の「現世編」に突入しました。
初めて読む人でも早い段階から夢中になれる展開になってるので、結構読みやすい作品だと思います。現世編はまだ始まったばかりなので分からないことばかりですが、これから面白くなりそうなので、新巻を楽しみに待ちたいと思います!
アニメも良いんですけど、自分のペースで頁をめくれる漫画もとても良いので是非手にとって読んでみてください。
読んだ後にしばらく何もせずにぼーっとしてしまうような作品が読みたい方にはすごくおすすめですし、かなり泣けます。
私はこの作品を電子書籍アプリからおすすめされて出会いましたが、どういう基準でおすすめに表示されるんでしょうね?まんまと引っかかりました(笑)こんな風におすすめ表示してくれるのも電子書籍の良いところです。
他にも読みたい漫画いっぱいあるので、また読んだ時にぼちぼち紹介します!
おしまい
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